セミナー・講演


集合研修(セミナー)

 GAPの実践や指導に向けた知識と技能を習得する各種セミナーを行います。
各セミナーは日本生産者GAP協会の「GH評価員教育プログラム」に準拠しています。詳細は、日本生産者GAP協会のホームページを参照してください。

(外部リンク)日本生産者GAP協会>セミナー・試験

  対象

  • 農場(生産者、農業法人)の管理者や現場担当者
  • 新規就農者(農業高校、農業大学校等の学生を含む)
  • 生産組織(生産部会や出荷組合などの農家グループ)の指導者(JA営農指導員など)
  • 行政職員(市町村の農林系職員、都道府県の普及指導員など)
  • 農産物取引企業(農産物商社、加工業者、小売業者など)の産地管理者
  • コンサルタント(GAP指導員、中小企業診断士など農場指導に関わる方)やGAP認証審査員候補 など

コース「GAP指導者養成講座」

(「GAP実践セミナー」と「農場実地トレーニング」を連続で実施するコース)

講座の狙い

 「日本の生産現場では国際的に通用する『GAP(適正農業管理)』は難しい」という『誤解』が、農業関係機関や生産者に蔓延しているように思われます。まずはこの『誤解』を解き、「GAP」について正しく理解することが重要です。また、GAPに取組んだりGAPの指導をするには、農場管理の実態を正しく評価できることが必要です。

 本講座では、「GAP」という概念が生まれた歴史や背景を探り、GAPについて正しく理解するとともに、演習を通して農場経営における実践的な管理について学びます。自分の目と耳≠ナ農場管理の実態を調査し、問題点を洗い出す、農場評価トレーニングを行うことで、事実に基づく自主的な改善活動や改善指導に役立てます。また、GAP実践に最も重要な農場のリスク評価の方法を学び、演習を通してリスク評価の技量向上に努めます。

本講座の特徴

  • テキストは、持続可能な農業に適用される一連の原則、日本の法律の実用的な解釈、行動規制、技術的な推奨事項をまとめた「日本GAP規範」に基づいています。
  • プロの評価員が農場で聞取り調査をしている実際の映像を視聴することで、本物の農場評価に触れることができます。
  • 演習や実習には、実際の農場(モデル農場)に訪問したり、実在する農場の写真や記録書類などを使用することで、実践的に学べます。
  • 農場評価の演習・実習には、農林水産省「国際水準GAPガイドライン(全品目)」に準拠し、「GLOBALG.A.P. IFA CPCC」を包含した「GH農場評価規準」を使用しており、国際水準GAPの理解向上に繋がります。
  • 2003年から現在に至る多くの指導実績や認証審査実績を基に構築されたカリキュラムで、GAP指導や認証コンサルティングの経験豊富な講師が研修を行います。
  • 本講座は、GAP指導者(GAP指導員)や県認証等の評価員などの育成研修として、多くの都道府県やJAグループに公式に採用されているカリキュラムです。

プログラム例

例 標準コース(3日間) (現地モデル農場実習)
1日目 講義・演習の内容
(講義)GAP概論(150) GAPとは何か、なぜGAPが必要なのか、実践のポイント、持続可能な発展とGAP政策、農場保証のための農場認証(GAP認証)制度、産地(生産・販売組織)で取り組むGAP、GAPの実践・指導(1)農場評価GAPの実践・指導(2)リスク評価とリスクコントロール、GAP認証の仕組み、GAPの教育・評価システム「GH農場評価制度」
(演習)リスク発見演習(60) ・事例写真を見て、潜在的なリスクを見つける。
(演習)GH模擬評価演習(ビデオ)(155) ・モデル農場でのヒアリングのビデオを見ながら、GH農場評価規準へコメントと判定を記入し、提出する。
2日目 講義・演習の内容
(演習)評価目合わせと評価のポイント(110) ・判定結果のバラつきについて解説する。 ・判定結果の考察と各論解説を行う。
(講義)GAP概論(30) 農場評価(検査)の基本と技術のポイント
(実習)GH現地評価実習(180) ・モデル農場で実際に農場評価を行う ・受講者によるヒアリング
3日目 講義・演習の内容
(演習)評価目合わせと評価のポイント(180) ・実習による評価の集計結果の違い ・項目ごとに視点、判断、根拠などについて討議
(演習)リスク評価演習(165) ・リスク評価シートを用いて、農場個別のリスク評価(健康と安全、衛生等)を行う。 ・グループごとにリスク評価結果を発表し、内容を検討する。
研修のまとめ(60) ・総評、確認テスト、修了レポート

 ※2日目午後は、モデル農場の他、写真や記録書類を使用し講師が農家役を務めるバーチャル農場評価で行うことも可能です。